産後にようやく生理が再開したと思ったのに、生理痛がひどくなり、悩まされているという方も多いでしょう。
ただでさえ急激な体の変化に悩まされることの多い、妊娠中や産後。
ひどい生理痛は大きな不安になりますよね。
生理周期がバラバラの生理不順というのも、また不安をあおる要素になってしまいます。
経血の量が増え、子宮内膜症などの病気なのではないかと考えてしまう方もいらっしゃるでしょう。
中には、生理再開に伴い、頭痛や腰痛といった一般的な痛みだけでなく、吐き気まで感じてしまうという方もいます。
では、このようなひどい生理痛や生理の不快な症状の原因は何なのでしょうか?
また、どのように対策していけば良いのでしょうか?
そんな気になる点について解説していきます。
産後は生理痛がひどくなる?
産後に生理痛がひどくなるというケースについてですが、これは実は、誰もがそうなるというわけではありません。
基本的に生理痛というのは、子宮の収縮により起こるものなのですが、産後は無排卵であったり、この子宮の収縮に鈍感になり、逆に「生理痛が以前よりも軽い」「以前はひどかった生理痛がなくなった」と感じることもあります。
ですが、中には産後に生理痛が悪化してしまったと悩まされる女性も少なくありません。
その原因の1つとして考えられるのは、プロスタグランジンと言われる物質の増加です。
この物質が子宮収縮を促進するのですが、量が増えてしまうと生理痛がひどくなります。
また、体の冷えなどにより血流が悪化したり、精神的に強いストレスを感じてホルモンバランスを崩している時にも生理痛がひどくなることもあります。
産後は体が冷えやすくなる方もおり、慣れない育児でストレスも抱えやすいことから、痛みがひどくなるケースもあるというわけです。
このようなことが原因で起こる生理痛の悪化については、できるだけストレスを溜めこまないようリラックスして過ごすことや、体をしっかり温めて冷えを解消することなどが適切な対処法と言えるでしょう。
あれこれ1人で悩んでいると悪化する恐れもあるので、生理痛がひどくて不安という場合にも、医師の診察を受け、原因を探ることで安心感を得るのも1つの方法です。
産後の生理不順は大丈夫?
産後に生理周期が安定せず、生理不順になってしまうというのは、よくあることです。
生理再開したと思ったのに、翌月にはもう生理がこなくなり、数カ月止まったままで、また再び再開する・・・
そういった生理不順は、産後という体の状態なら、起こっても決しておかしなことではありません。
安定的な生理周期になるまでには、それなりに期間がかかるものだと考えてください。
特に育児でストレスを感じていたりすると、生理不順も起こりやすくなります。
慣れない育児はストレスを感じやすいものですが、赤ちゃんのためにも、そして自分のためにも、できるだけ周囲からの協力を得ながら、ストレスの少ない育児を心がけることが大切ですね。
産後の生理痛は子宮内膜症の可能性あり?
産後の生理痛の悪化や経血の量が多いという症状、あるいは逆に、経穴の量が少ないという症状は、健康な女性でもよくあるものですので、そこまで気にする必要はありません。
例えば産後の生理痛の中では、激しい頭痛や腰痛、吐き気などを伴うケースもありますが、これらも、生理痛の原因物質であるプロスタグランジンが引き起こすものであると言われています。
もしかすると、産後に生理痛や頭痛、腰痛、吐き気などが起こりやすくなった場合、このプロスタグランジンの分泌が増えすぎているのかもしれません。
1度、医師によく相談してみると良いですね。
このように、産後の生理痛や生理不順などの症状は、基本的には心配の少ないものと言えます。
ただし、中には子宮内膜症などの病気の症状として起こっている痛みもありますので、注意は必要です。
我慢できないほどの生理痛があったり、2~3日では終わらず、長く痛みが続いていたり、生理痛の薬を飲んでも効かないような場合は、病気の可能性を考えてください。
他にも、経血の量がいつもより極端に多い、少ない、生理不順といったことも、これらの病気の症状として起こるケースがあります。
産後には判断が難しくなりますが、「おかしいな」と感じる症状があれば、まずは医師に気軽に相談してみることが大切です。
子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科系の病気であるケースもあるため、早めに受診し、治療を受けておきましょう。
とにかく、まずは産婦人科医に診てもらえば、病気の可能性を考えなくて済むようになるだけでもストレスが軽減されるはずです。
産後の生理に関する不安は、1人で悩まないことが重要ですね。
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