東京都足立区在住の家庭で、生後4ヶ月くら半年までの間、赤ちゃんに市販のジュースにハチミツを混ぜて1日2回約10gほど与えていたところ、2時20日にけいれんや呼吸不全などの神経症状が出て入院。
3月末に亡くなったという記事が4月1日、朝日新聞デジタルに掲載されました。
ハチミツには通常 1歳未満の乳児には与えないで下さいと書いてありますが、把握していなかったのだそうです。
ハチミツは栄養価が高いことで有名ですが一方で消化機能が未発達な赤ちゃんが摂取すると致死に至る可能性も高いため、与えてはいけないとされています。
今回はそのハチミツについて、なぜ与えてはいけないのか?ハチミツに含まれている菌と赤ちゃんへの影響についてご紹介します。
赤ちゃんがハチミツを食べてはいけない理由とは?
ハチミツには、ボツリヌス菌という雑菌が含まれています。ボツリヌス菌とは、食中毒の原因ともなる菌の一種です。
ハチミツに含まれているボツリヌス菌は極微量なため、一歳以上の赤ちゃんや子供、大人が食べる分には問題はありません。
しかし、まだ免疫力が低く、腸内の消化吸収が未発達な一歳未満の赤ちゃんが摂取すると、ボツリヌス菌の増殖を抑えることが出来ないため、乳児ボツリヌス症を引き起こしてしまうことがあるのです。
ボツリヌス菌は100℃の熱湯でも雑菌することが難しいといわれています。
熱を通しても危険なため、一歳未満の赤ちゃんには与えないようにしましょう!
乳児ボツリヌス症にかかるとどんな症状が出るの?
元気がなくなり、母乳やミルクを飲む力が弱くなってしまいます。
また、菌によって消化器官が機能しなくなり、便秘などの症状が現れます。
更に神経麻痺が起こり体に力が入らなくなるという脱力症状が現れます。
神経麻痺が進行すると呼吸器の神経が麻痺して無呼吸になる危険もあります。
赤ちゃんがハチミツを食べてしまったらどうすればいい?
ハイハイやつかまり立ちが出来るようになっている赤ちゃんの場合、大人が与えなくても、テーブルなどにハチミツがあった場合には、自分で口に入れてしまう可能性もあります。
赤ちゃんの手の届かないところにしまうのがベストですが、万が一の場合の対処法をご紹介します。
赤ちゃんがハチミツを食べてしまった場合の対処法
*口の中や身体、手などハチミツがついている可能性がある部分を全て拭く
*母乳、ミルクを飲まませる。
赤ちゃんがハチミツを食べてしまった後の注意点
生後6ヶ月未満の場合は免疫力が低いため直ちに小児科を受診する
生後6ヶ月以上の場合は経過を観察する。詳しくは以下に記載します。
3日以上便秘が続いたら要注意
ボツリヌス菌の潜伏期間は3日~30日と長いため、油断は禁物です。
継続的にチェックして3日以上便秘が続くようであれば小児科を受診しましょう。
まとめ
ハチミツは健康に良いものですが、免疫力が低く腸内環境が未発達な赤ちゃんには危険な食べ物です。一歳を過ぎるまでは与えないことと、大人が食べる場合には必ず赤ちゃんの手の届かないところに置いておくよう気をつけましょう!
また、市販の食べ物やお菓子、ジュースなどにもハチミツが含まれていないか必ず確認するようにしましょう!
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