赤ちゃんや幼児の熱性痙攣(けいれん)の症状とは?対応や対処法は?

私の知人の話ですが、子供が1歳半の時に熱性けいれんを起こしました。

三週間入院して様々な検査を受け、てんかんの疑いもありと診断され退院後も、8歳まで半年に一度脳波の検査を受けました。

結果的にはてんかんにはならずに済みましたが、「もう大丈夫ですよ」と医師から言われるまでは心配で将来を案じました。

その経験を通して学んだことや、熱性けいれんとはどんな症状か? 熱性けいれんを起こした時の対処法などをご紹介したいと思います。

熱性けいれんとは?どんな症状?

熱性けいれんとは赤ちゃんや幼児が発熱してから24時間以内に身体が硬直してガクガクと震えるようなけいれんを起こすことを指します。高熱が原因となり起こります。

白目をむいたり、泡を吹いたり、意識を失うこともあります。また口内もガクガクとけいれんします。

場合によっては皮膚や粘膜が青紫色になり、チアノーゼを起こすこともあります。

一度だけの熱性けいれんを単純型熱性けいれんと言います。これに対して複雑型熱性けいれんもあります。両方の対処法をまとめてみました。

単純型熱性けいれんを起こした時の対処法

まずはパパやママが慌てないことが大切です。落ち着いて対処しましょう。

*舌を噛まないように布などを噛ませる。(スプーンが良いといわれていましたが、窒息してしまう可能性があるとわかりましたのでオススメ出来ません。ママの指を噛ませるのが出来ればベストです。私の場合はこれで対処しました。)

*時計でけいれんの時間を計る

*頭を少し後ろに反らせて気道を確保する。

*嘔吐した場合、窒息しないよう横向にさせる。

*衣服のボタンなどを外してゆるめる。

熱性けいれんは長時間は続かず数分で治まります。けいれんが治まったら、その後の経過を見守りましょう。一度で治まり、熱が下がれば心配はいりませんが、気になるようなら小児科を受診してけいれんの時間を伝えて診察してもらいましょう。

複雑型熱性けいれんを起こした場合の対処法

複雑型熱性けいれんとは?

*けいれんが5分以上続く

*短時間に何回もけいれんを起こす

*けいれんが治まっても意識が戻らない

*けいれんが治まっても身体や顔に麻痺が残っている

このような場合には、脳の神経に異常がある場合があるため、直ちに救急車を呼んで小児科または脳神経外科を受診しましょう。

熱性けいれんの予後は?

単純型熱性けいれんの場合にはほとんど後遺症などはありません。複雑型熱性けいれんの場合には冒頭でも触れたように、入院となる場合もあります。

私の長男の場合は、自宅で一回けいれんを起こし5分以上続いたため、救急車を呼びました。その後、搬送先の病院で髄液を採取しての検査をしました。また病院でも二回、けいれんを起こしたため、有名な脳神経外科へと転院となり再び救急車で搬送されました。

そちらの病院ではけいれんを起こすことはありませんでしたが、脳波の検査や心電図検査、血液検査などを受けました。

脳波に異常が見られ、てんかんの疑いありとの診断を受けました。

三週間ほど経過観察のため入院しました。その後、けいれんを起こすことはありませんでしたが8歳まで、半年に一度脳波の検査を受けました。

結果的にはてんかんにはなりませんでしたが、最後の検査が終わりてんかんではないとハッキリ診断されるまでは覚悟を決めていました。

また、我が家の長男の場合は、保育園に通っていたため、先生にお話すると「てんかんの子をみた経過があるから大丈夫よ」と言って頂き心強かったことを覚えています。

まとめ

熱性けいれんは一生に一度といわれていますが我が家のように複雑型熱性けいれんを起こしたり、てんかんに移行する場合もあります。

また、てんかんではなくとも神経麻痺が残ってしまう可能性もあります。

高熱を出した場合には、医師の診断によりますが、座薬を使うことも時には必要です。

熱性けいれん時に嘔吐したりした場合には、脱水になる可能性もあるので、点滴で水分補給なども必要なこともあります。

いずれにせよ自己判断に頼らず一度で済んでも治まってから小児科を受診することをオススメします。

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