夜驚症と夜泣きの違いはご存知ですか?
私の長男はかんしゃく持ちで、よく夜中きをする子でした。一度泣き出すと一時間以上も泣き続けることもあり、抱っこしてもなかなか泣き止まないことも多々ありました。
ですが、これは夜驚症ではなく単なる夜泣きでした。
そこで、今回は夜泣きと夜驚症の違いと、夜驚症の症状や原因と夜驚症になった場合の対処法についてご紹介したいと思います。
夜泣きと夜驚症の違い
夜泣きは睡眠が浅い時に起きるといわれています。
赤ちゃんや小さなお子さんによく見られる症状ですが、抱っこして歌を唄いながら揺れたり、外に連れ出して外気に触れさせたり、ドライブなどに連れていくと自然と泣き止んで寝てしまいます。
これに対して 夜驚症は深い睡眠状態の時、脳の一部が覚醒して起きる症状のことを指します。
夜驚症の場合は、眠りはじめから三時間の間に発生することが多いのすが、その訳は睡眠三時間位の時が最も深い睡眠状態にあるためといわれています。
夜驚症の正式名称は睡眠時驚愕症といいます。
夜驚症の症状とは?
夜中に突然目を覚まし 泣き叫ぶ
パニックになり何かをブツブツと呟きながら家の中を歩き回る
話しかけても聞こえない
心拍数が上がることもある
過呼吸を起こすこともある
しばらくすると自然に収まる
夜驚症が起きる原因は?
感情のコントロールを司る大脳辺縁系が活発になることが原因といわれています。
また、深い睡眠時に大脳辺縁系が活発になるのは 脳の機能が未発達段階であるからだそうです。
夜驚症の症状が起きている時は 大脳辺縁系は活発に活動していますが、他の部分は覚醒していないため、声をかけても聞こえないのです。
もう一つの原因として 恐怖感を伴う経験から 起きるともいわれています。
恐怖感は最も脳に刻まれやすい感情であり、 睡眠時に脳の一部(大脳辺縁系)が覚醒した時、思い浮かぶのが恐怖体験なのではないかという見解もあります。
夜驚症の対処法
そのような怖いことはもう起きないと認識させてあげることが大切です。
また、夜驚症は大抵の場合、成長すると自然に治るものなので、心配し過ぎないこと。
症状が出ている時は声をかけても聞こえていないことが多いのですが、大丈夫だよと声をかけながら、落ち着いて来たら肩を抱いて背中をさすってあげましょう。
過呼吸を起こした時にはどうすればいい?
まずはご両親が慌てずに落ち着くことが大事です。一緒に深呼吸しながら様子を見ましょう。あまりに症状が強く、白目をむくようなことがあれば救急車を呼びましょう。
但し、あまりに夜驚症があまりに頻繁に起きる場合や、ご家族の睡眠不足に影響したりする場合は、小児精神科や睡眠障害を専門とする精神科医に相談することをオススメします。
まとめ
冒頭でも触れましたが私の三男は夜驚症にかかったことがありました。
引っ越しと転校が重なってから少し経ってからのことで、当時、小学三年生でした。
一年の間に数回起きましたが我が家の場合には、病院には行かず家で経過を見守る形を取りました。
そして、時間の経過と成長と共に夜驚症はなくなりました。
転校したことからの緊張感が一番の理由ではないかと思います。
夜驚症の原因はその子により様々ですが、いずれの場合にも親御さんがまずは落ち着くことが大切です。
ご紹介した内容を参考にして頂ければ幸いです。
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