赤ちゃんや子供が発する寝言。
微笑ましくて可愛らしいものですが、中にはちょっと、気になる寝言もありますよね。
あまりにも寝言が多すぎたり、寝ている間に奇声を発するようだと、何か病気が原因なのではないか、と不安になってしまう方もいらっしゃるでしょう。
また、赤ちゃんや子供の中には、起きている間にも奇声を発する子もいて、さらに不安が募るものです。
そこで、そんな赤ちゃんや子供の寝言、奇声について解説していきます。
赤ちゃんや子供の寝言の原因
赤ちゃんや子供が発する寝言の原因は、まず夢を見ていて、この夢の中での言葉を発してしまっているということが多いですね。
夢を見るのは眠りが浅い時ですから、そのような寝言が多い場合、「ぐっすり眠れていない」ということが懸念されます。
眠りが浅い状態だと、睡眠の質が悪いため、日中にも眠気がしたりしてしまいます。
できるだけ質の良い睡眠をとれるように、寝具や温度などを快適に整える工夫をしていきましょう。
また、中には眠りが深いからこそ、発する寝言というものもあります。
これは体だけが起きて、脳は眠っている状態です。
寝言もはっきりとしていて、さらに無意識に歩き回る夢遊病のような症状が出てくることもあります。
このような寝言は、たまにあるくらいなら気にする必要はないのですが、あまりにも多い、ひどいという場合や、寝言で奇声を発して叫んでいるような時には、何か強いストレスを抱えている可能性も考えられます。
ストレスをうまく発散してあげられるよう、日中にしっかりと愛情を注ぎ、また外で走りまわって遊ばせてあげるなど、体を心地よく疲れさせてあげると良いですね。
赤ちゃんや子供の奇声の原因
赤ちゃんや子供の中には、寝言に限らず、奇声を発してしまう子もいます。
奇声を発するのは、まだ言葉がうまく伝えられない赤ちゃんや小さな子供が、その気持ちを伝えたくてしていることです。
新生児の頃に発する奇声などは、特にこのような傾向が強く、お腹が空いた、寒いなどの気持ちを伝えたい時にも、泣いたり奇声をあげたりします。
赤ちゃんや子供は、まだ「周囲に迷惑がかかる」なんてことを考えませんし、感情を抑えることも難しいため、場所も時間も考えずに大きな声で奇声を発します。
これは決しておかしなことではありませんので、気にしすぎる必要はありません。
大きな声で周りが驚くような反応をすると、赤ちゃんや小さな子供は、その反応を楽しんでいたりもします。
ただし、中には不満や不安を奇声という形で発する子もいます。
ストレスを発散するために、大きな声で奇声を発しているのですね。
そんな時には、ストレスの原因をできるだけ取り除いてあげたり、不安を和らげるために、パパやママがぎゅっと抱きしめてあげたり、語りかけてあげたりといった対処をしていくと良いでしょう。
寝言や奇声については、両親が気にしすぎると、それを感じ取った赤ちゃんや子供がますます過敏になることも少なくありません。
あまり気にし過ぎず、「赤ちゃんや子供はこれが普通」と、穏やかな気持ちで接することが大切です。
寝言や奇声は何かの病気?
では、赤ちゃんや子供の寝言、奇声は病気の可能性が無いのかどうか、というのも気になるところですね。
例えば発達障害などを心配する方もいますが、寝言や奇声を発することだけで発達障害であると判断することはできません。
他にも、発達に関して違和感を感じるところがあるのであれば、1度専門の方に相談してみると良いでしょう。
それから、寝ている間に急に悲鳴をあげ、叫び出すような症状の場合、夜驚症と言われる睡眠障害である可能性も考えられます。
ひどく怯えていたり、深く眠っていたはずなのに泣き叫びながら飛び起きたり、歩き回ったり・・・
このような症状が見られますが、起きているようでいて、実は眠っている状態なので、本人は記憶がありません。
部分的に覚醒しており、この時には怖い夢を見ていることが多いのです。
このような症状が起こる原因としては、興奮、恐怖などを感じるようなできごとがあった時が多いと言われています。
特に神経質な子供の場合は、このような症状が起こることも多くなります。
できるだけリラックスし、質の良い睡眠がとれる環境を整えてあげることで、症状が起こりにくくなることもあるので、睡眠の環境を見直してみてください。
あまりにも夜驚症が頻繁に起こるような場合は、小児科で相談すれば、症状を抑える薬を処方してもらうこともできます。
基本的には、赤ちゃんや子供の寝言、奇声は心配がないものが大半ですが、親が不安を抱えたままでは、子供にも、その不安が伝わってしまいます。
心配な時には、とにかく小児科や保健師の方など、頼れる専門家に相談してみることが大切ですね。
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